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2019年02月18日

「入浴剤って本当に効果あるんですか?」
バスクリンのお風呂博士が紐解くお風呂とカラダのより良い関係(後編)

「20分以上走らないと脂肪燃焼しないはウソ」など、脂肪燃焼や入浴に関する都市伝説について、バスクリン広報で、『お風呂の達人バスクリン社員が教える究極の入浴術』の著者でもある石川泰弘さんにお伺いしました。今回は、疲労回復と切っても切れない睡眠に関するウソホントから、幅広い知識をお持ちの石川さんご自身が利用している疲労回復グッズまでお伺いしました。(2015年7月取材。掲載商品は当時販売されていたものです。)

血流を良くすること、これが疲労回復のポイント!

ちょっとイジワルな質問になるのですが、入浴剤って体に取り入れるものではないですよね。入浴剤を入れても外的に包まれるだけで、効いている感じがしないという人もいると思います。なぜ、入浴剤で疲労回復を謳うことができるのか、その点をお聞きしたいのですが。

石川:入浴剤は入浴の効果を高めるものなのですが、タイプによって違いがあることを知っている人は意外と少ないです。例えば、使ってもらうとわかりますが、炭酸系の入浴剤で強いものは、ぬるま湯でもじんわりとカラダの芯から暖まります。


でも炭酸ガスの入浴剤の場合、泡に体を当てなくちゃいけないと思ってる人も多いと思いますが、実は泡にあたっているだけでは効かないんです(笑)。ぶつかった時の気持ち良さがあるだけで。

...まさに私自身、今日ちょっと腰が痛いなと思った時に、当てていました...

石川:気持ちいいと思ってやる分にはいいんですよ。でも患部に泡が当たったから効くかというと効かないですね、もう一回言いますけど(笑)。
炭酸ガスは、お湯に溶けると、末梢の血管に入り込んでくるんです。ある程度血管に入ってきて、CO2の濃度があがると、元の状態に戻そうという恒常性が働きCO2を「体外に出そう」という代謝機能が働きます。それで血の巡りがよくなるんです。

皮膚呼吸によって、CO2が入ってくるんですか?

石川:皮膚呼吸はしないです(笑)。入ってくる、というのは、浸透圧の関係、水圧で入ってくるんです。カラダにかかる圧によってお湯に溶け込んだ炭酸、いわゆるCO2が体内に入ってくるんですよ。
食事で取り込んだ栄養と、エネルギーを作る時に利用する酸素を血液で運んでいます。つまり、血流をいかに良くするのか、これが疲労回復のポイントです!

睡眠は最初の3時間の質が最も重要!

ちなみに、疲労回復とは切っても切り離せない睡眠ですが、これも世の中では正しいとされているけども、「実は嘘」みたいものはありますか?

石川:ゴールデンタイムって聞いたことありますか?よく22時〜2時までの間に寝ないと、カラダの疲れがとれない、ホルモンが分泌されないとか言われているものですけど、それもウソです。
結果としてみんなその時間に寝ていて、そこをゴールデンタイムと呼んでいるだけ。遅くまで起きていちゃいけないよ、と言っているだけです(笑)。本当に大事なのは、寝てからの約3時間。


ちなみに、昼寝を効果的にするというのは、カラダにいいんですか?

石川:日本人は真面目なので、本当に昼寝をしませんね。お昼の14時くらいに軽い眠気がくると思うのですが、あれは、お腹が一杯だから眠くなるのではなく、そういうリズムなんです。
これは昔の人も同じリズムを持っていて。だから江戸時代など、職人さんは14時におやつを食べていたんですよ、眠気覚ましに。ちなみに「おやつ」八つ時に食べるから「おやつ」。江戸時代の「八つ時」は14時を指します。
怪我すると危ないので、休んで目を覚ますんですね。ちなみに現代「3時のおやつ」と言うのは、3時にならないと学校から子供が帰ってこないし、そうでないとカステラが食べることができないからでは(笑)

結論。お風呂に入れば血流が良くなり、疲れがとれる。眠りの質も高くなる。

ちなみに、血流が良くなると言えば...

私は御社の「PCスーツ※」利用していますよ。血流という部分でテーマは同じ商品なので。カラダを動かしていない時に特化したコンプレッションウェア(適度に体を包み込んで筋肉をサポートするもの)なので、デスクワーク時や飛行機で移動する時の疲労軽減に利用しています。
※PCスーツは販売終了しております。現在はSKINSブランドより新シリーズが出ております。

ありがとうございます!実際に利用されていかがでしょうか。

通常のコンプレッションウェアと比べて足首などの締めつけがゆるいので、長時間着用しても着心地がいいですよ。

血流の話といい、本当に勉強になる、今日から役立つことばかりでした。本日は貴重な時間を有り難うございました!

<プロフィール>

株式会社バスクリン
広報石川泰弘/IshikawaYasuhiro
昭和37年12月生まれ 東京都出身
順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科博士
<資格>
・温泉入浴指導員(厚生労働省規定資格)
・睡眠改善インストラクター(日本睡眠改善協議会認定資格)
現在、全国各地で温泉や入浴、睡眠に関する講演を実施。講演やセミナー各地で話題となり、出演依頼が後を絶たない。
講演数は163回(2014年12月末現在)にも及ぶ。
また、「お風呂博士」としてTVや雑誌、ラジオへも多数出演。

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