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2019年03月04日

石川祐希インタビュー 
バレーボールに対しての熱い想い

全日本男子バレーでも活躍し、現在イタリア・セリエAのシエナでプレーする石川祐希選手(2019年2月時点)。
彼が考えるバレーボールの魅力は何なのか。海外で挑戦することの決意はどのようなものなのか。その熱い想いを語ってもらいました。

バレーボールの魅力について

石川選手が思うバレーボールの魅力を教えてください。

バレーボールはボールを繋いでいくスポーツなので、一人の力だけでは勝てないところ、自分の調子が悪くても周りに助けてもらったり、逆に周りがミスをしても自分が助けることが出来るところ。そうやって選手一人ひとりがチームメイトのことを考えて、一つのチームになってゲームに勝つということがバレーボールという競技の魅力であり、プレーヤーとしても最も面白みを感じる部分です。

“チーム全員で戦っている”ことを意識することが重要

バレーボールをする上で大切にしている想いを教えてください。

バレーボールに限らず、スポーツは「勝負」なので、“勝ちたい”という思いは絶対です。
勝つためには、個々の選手のスキルが高くなければなりませんが、バレーはそれだけでは勝てません。ボールが来てから相手コートにボールを返すまでの間、常に次のプレーにつながるように、仲間のことを考えてパスをしたり、トスをあげたり。アタッカーの場合は、そういった思いであげられたトス、つながったトスを絶対に決めてやるといった思いで打ちに行く。“チーム全員で戦っている”ということを意識してプレーしています。

ターニングポイントは海外での経験

今までのバレーボール人生で一番の思い出は?

大学1生生のとき、初めてイタリアのクラブチームでプレーしたことは、それまでの一番の思い出でありますし、今の自分をつくるきっかけでもあります。
高校生の時までは、日本国内のことしか知らなくて、将来海外でプレーするなんて思ってもいませんでした。初めてプレーしたモデナというチームは、イタリアのクラブチームでも歴史と実績のあるチームで、ホームで行われる試合は毎試合、5,000席の会場が満席になります。子供から大人まで、たくさんの人が会場に来てプレーを楽しみます。もちろんイタリア人選手が多いですが、世界中からトップ選手たちが集まって、そのレベルの高さと会場の盛り上がりにとても驚きました。この経験が自分のバレーボール人生を大きく広げてくれましたし、「世界のトップでプレーできる選手になりたい」と強く思ったのもこの時です。

子供たちへのメッセージ

バレーボールをしている子供たちへメッセージはありますか?

バレーボールが“好き”でやっていると思うので、その想いを忘れずにバレーボールを楽しんで欲しいです。また、バレーボールはボールを繋いでいくスポーツなので、一人の力だけでは勝つことはできません。いつも一緒にプレーする仲間のこと、自分の次にプレーする人のことを考えてプレーできる選手になれたら、きっとチームも強くなります。そして、監督やコーチ、審判の人、相手チーム、自分たちを応援してくれる人や支えてくれる人たちといった、バレーボールを通じた人との「繋がり」を大切にして、バレーボールを続けてほしいです。いつか一緒にプレーしましょう!

海外で挑戦をし続ける思いや決意とは?

最後に、海外へ挑戦する思いと決意を聞かせてください。

たくさんの方々のご声援やご支援をいただいて、今、プロとして海外リーグにチャレンジできていることをとても嬉しく思います。世界中からトップ選手が集まるイタリアでは、日本での“当たり前”がまったく存在しません。チームをつくるという作業も、日本とは異なります。自分に合わないからといって「合わない」で終わってしまうと何もできないですし、それでも一つのチームをつくって勝つためにプレーしなければなりません。そのためには、いかに相手を受け入れながら、今自分が何をやらなければいけないのか、生き残るためにはどうしなければならないのかを考えて、自分自身を表現することの重要性を痛感しています。当然、思いを伝えるための言語も必要ですし、バレーボールの技術、メンタル共にもっともっと鍛えなければいけないと思います。
まだまだ成長段階ですが、これから勝ちを積み重ねて、世界のトップリーグでリーグ優勝や、チャンピオンズリーグ優勝など、近い将来、目に見える結果やタイトルを獲得したいです。そして、チームの中心選手として、他の選手に影響を与えられるような選手になって、長くバレーボールを楽しみたいです。

<プロフィール>

石川祐希
エマ・ヴィラズ・シエナ(イタリア・セリエA) 2019年2月時点

1995年、愛知県出身。男子バレーボール選手。
愛知県・星城高等学校を経て中央大学に入学。在学中に全日本代表候補入りを果たした。
2015年:ワールドカップ・セカンドベストアウトサイドスパイカー賞
2017年:第19回アジア男子選手権大会・ベストアウトサイドスパイカー賞、MVP受賞

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