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2019年10月25日

セレクトショップのバイヤーに訊く水沢ダウンの魅力について
~Vol.2 JOURNAL STANDARD~

「着る人にとっての弱点を見つめ直す」をコンセプトに開発がスタートした水沢ダウンは、2008年の誕生以来、いまも毎シーズン、進化を続けています。今回は、常に新しいアイデアを共有しながら、水沢ダウンの価値を高めてくれる、3人のバイヤーにお話を伺いました。それぞれが考える魅力や別注アイテムへのこだわり、そして今季らしいおすすめの着こなし提案などから、人気セレクトショップの個性が見えてきます。

まずは、お二人と水沢ダウンとの関わりについて教えてください。

栗原「僕がジャーナルスタンダードのバイヤーを担当していた頃からのお付き合いですから、もう10年も前のことと思います。既にブランドとの取り組みは行なっていたデサントさんですが、セレクトショップへの卸しはしていなくて。ちょうど僕がISPO MUNICH(イスポ ミュンヘン:ドイツ、ミュンヘンで開催されている、世界最大級の国際スポーツ用品・ファッション総合見本市)に行った時、デサントさんのブースでヨーロッパ向けに海外展開している<デサントオルテライン>を見て、バイイングをお願いしたんです。直営店もなかった頃でしたから、世界観も含めてジャーナルスタンダードで表現させて欲しいと」

山口「レディスのバイイングは、メンズでの展開をしばらく見ていたので、おそらく2014年の秋冬だったかと思います。それこそ栗原さんにご紹介頂き、展示会に伺いました。都会的でクリーンな印象があって、きれい過ぎないけどきれいに着られるデザインが、当時のトレンドとも合っていたと記憶しています」

実際にお店で展開して、手応えを感じたのはいつ頃ですか?

栗原「2シーズン目で既にありました。シェルやインナーも色々ありましたが、他に取り扱い店舗もなかったので、最初は表参道店でポップアップショップを展開しました。そこで水沢ダウンという存在、機能、魅力がお客様にも伝わり、とても好評を頂きました。3シーズン目には全店舗で展開したい、というリクエストを出して、いくつかの型にはジャーナルスタンダードのカラー別注をお願いしています」

ジャーナルスタンダードでは、どのモデルが人気ですか?

山口「レディスは『マウンテニア』が人気です。取り扱い初めのシーズンから『マウンテニア』を別注させて頂きました。」

栗原「メンズも『マウンテニア』です。ラインナップの中では一番デザインの主張を感じます。世の中のトレンドがロング丈だったシーズンでも、うちではこのショート丈が人気でした。水沢ダウンの魅力は、日本製による高いクオリティはもちろんですが、僕は日本人によるデザインの意識が加わることによるフィット感だと思っています。当時はインポートのダウンメーカーにもシルエットの別注をお願いすることが多かった中で、<デサントオルテライン>に関してはその必要がありませんでした」

山口「レディスもロングダウンが人気のブランドが多い中で、<デサントオルテライン>はどちらも調子がいいですね。襟まわりやフードのデザインでポイントを作れるので、すっきりと着こなせます。そのコンパクトさがお客様に受け入れられているのでは。特にショート丈は、ワイドパンツやロングスカートとバランスがとりやすい。女性らしさよりメンズライクな雰囲気を求める方には、適度にカジュアルで生地感もソフトだし、受け入れやすいかもしれません」

でお店では、どういったお客様に愛されていますか?

栗原「取り扱っているダウンの中でもプライスは高めなので、年齢層は比較的高いと思います。そして軽さやミニマルさといったトレンドを気にされる方も多ければ、スーツ需要も高い。お客様の層が幅広いブランドともいえます」

山口「レディスはご家族やカップルでご来店されるお客様が多いです。雑誌などで紹介されて知るより、パートナーからの確かな口コミによって、支えられていると思います」

では、今季の別注アイテムについて教えてください。

山口「2018年FWに引き続き、『マウンテニア』をロング丈で別注しました。メンズのLサイズをベースにしているので、身幅は少しゆとりがあります。肩周りはフィットさせ、ラインを若干広げて美しいAラインを表現しています。昨年とても好評だったので、継続で展開させて頂きました。もう一つは、レディス向けのロングコート『エレメント』の着丈をさらに12〜3cm長く出した”エクストラロング”を別注しました。スリットを入れることで歩きやすさや機能性が加わり、着こなしのアクセントにもなる。こちらは他にはない特別感が欲しかったので、大胆なリクエストし、その要望に応えて頂きました。ここまで着丈の長いダウンは、見たことがないかも知れません」

栗原「コミュニケーションが密に取れるブランドですので、別注の自由度が高いですね。メンズはこれまでカラーやシルエットを別注していく中で、機能的なアプローチで表地を変更しました。空気を大量に含んだ中空構造糸を使うことでボリュームがありながら軽さと暖かさを備える新素材『AEROCAPSULE AIR LIGHT』を使用しています。もちろん、ルックスとしてもインラインでウール調の素材が人気なこともあり、新しい生地にチャレンジしてみたかった。10年以上にわたる別注のステップを踏んでいく中で、よりタウンユースに適したマットな質感にこだわっています。コーディネイトは今日の僕のようにカジュアルでもいいし、ジャケットの上に着てもいい。とても自由な一着だと思います」

JOURNAL STANDARD別注のベースとなったオリジナルモデルはこちら

 

<プロフィール>

Vol.2
JOURNAL STANDARD
 
MEN’S
JS WORKS執行役員
栗原 潤さん
JUN KURIHARA

 LADY’S
JS WORKS
レディス商品統括
バイヤー
山口 由さん
YU YAMAGUCHI

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