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2020年04月14日

スキーヤー金子あゆみ・春原優衣インタビュー
「技術選って、イメージと違うよ。」後編

基礎スキーで最も大きな大会である全日本スキー技術選手権大会で、20代前半から活躍してきた、金子あゆみ選手と春原優衣選手に、第57回の技術選が中止になってしまった今の率直な気持ちや、技術選の今と昔、今後の目標を伺いました。前編はこちら
(写真左:金子あゆみ選手 右:春原優衣選手)(ライター|デサント編集部、カメラマン|矢田部裕)※インタビューは2020年3月3日に実施しました。

基礎の世界に入る前に競技スキーを経験されていますが、初めて基礎の大会に出た時のきっかけを教えてください。

春原:私は、大学生の時に初めて出ました。当時技術選の学連の予選を熊の湯でやってたんですよ。私も熊の湯で滑ってたので、周りの人に出たらいいじゃんって言われて。その次の年から学校の先生やりながらもずっと出てました。

金子:わたしは、競技スキーの世界大会でトップの選手に10秒以上差をつけられて、世界は無理だなって割り切って競技辞めたんです。でも、それまでスキーをさせてくれた親にも申し訳ないし、スキーでお金を稼ぎたいと思ってて。それで、技術選稼げるんじゃない?っていうのが基礎の世界に入った動機です(笑)。でも、本当にスキーやりたかったんですよ。当時は、ヴィクトリー(優勝賞金)とか契約金とか、すごいバブリーで。競技もトップの選手は稼げるけど本当に一握りの選手だけだから、競技よりは基礎の方が仕事としてできるイメージがありました。

それは何歳の時でしたか?

金子:19歳ですね。20歳技術選初出場。専門学校の競技スキー課に1年行って辞めて、スキーインストラクターしながら技術選出てました。今年あれば13回目でしたね。

基礎の世界に入られてからもポールに入られてますか?

金子:国体予選は、1年目は出ました。でもだんだんインストラクターの仕事が忙しくなっちゃって。本当は出たかったですけど。

基礎スキーがうまくなりたい人のためのポール合宿があったらいいなと思うのですが実施していただけませんか?

金子:ポールはバーン確保が必要だから難しいね。スキー場の協力がないと。

春原:モノも準備しないといけないし。

金子:春原先生はコーチだったんで全部揃ってますけど。腰ベルトにドリルとかレンチぶら下げてたよね。

春原:懐かしい(笑)。でももう今はレンチ要らない時代ですからね。

お二人ともデサントの契約選手ですが、デサントのウェアを着るようになたきっかけと、デサントのウェアを気に入っていただいている理由があれば教えてください。

春原:コーチがデサントのウェアを着ていた関係で、高校1年生の時から私もデサントを。もうかれこれ15年くらい。浮気もせず、ひたすら使ってるんですよ(笑)。もう着てないと落ち着かないっていう領域に来てます(笑)。

金子:私は技術選1年出て、2年目からデサントのウェアを着てます。当時の甲信越って上位はほぼチームデサントの選手で、めちゃくちゃかっこよかったの。基礎といったらデサントみたいな、ステータス的にすごかった。それでお願いしてチームデサントのウェアを着始めたのがきっかけ。結局今も一番かっこいいウェアを作ってると思う。それに、素材とか機能性とか、ポケットの位置とか、細かいところにこだわってる。あとは斬新さかな。ビブパンを基礎に取入れたのもデサントが初めてじゃないですか?

春原:これ可愛いですよね。ビブパン本当にいいと思う。春これだけでレッスンできるし。

デサントのビブパン
ビブパン(BIB-PANTS)を履いた春原選手。着用しているのは18-19年モデル。
デサントのビブパン
こちらは20-21年モデルの1つ : S.I.O INSULATED PANTS/FREESTYLE(DWUQJD53)

スキー人口を昔のように増やすにはどうしたらよいでしょうか?

金子:自分たちがイケてるスキーヤーになることだと思う。ダサいって思われたらダメですよね。かっこいい、すごいって思ってもらわないと。それと技術選ってイメージと違うよっていうのは発信したいな。トップの選手たちはフランクだし、雰囲気も良く練習してるけど、第三者から見るとすごいマニアックって思われちゃう。そういうのを打破して若い子たちにスキーしていってほしいな。

でも今回一緒に撮影した北海道の若い子たち(須川尚樹選手・榊原千尋選手・片岡嵩弥選手)は結構やってるんだなって思ったので、まだまだスキー界は明るいと思います。ああいう子たちが増えたら技術選も盛り上がるんだろうなあ。

デサントの契約のスキー選手たち
来年モデルのウェアの撮影中。順番待ちをするチームデサントの選手たち。金子選手は一番手前。

春原:私は基礎スキーの世界にいますけど、スキーって他にもいろいろなジャンルがあるじゃないですか。バックカントリーもそうだし、フリースタイルもそうだし。それぞれの良さをどんどん発信していくべきかなと思う。

それに、ファッション的な部分でも、こういうウェア着て滑りたい、上手いウェア、かわいいウェア、かっこいいウェアみたいなところからも影響を与えられるのでデサントさんにかかっていると思います。そこで、ウェアを着こなすのが私たちかなと思ってます。あのウェア可愛いなあとか、あれ着たいなって思ってもらえる業界にしていけたらいいですよね。

来シーズンの目標と、将来のビジョンを教えてください。

八方を滑る金子あゆみ選手。
金子選手

金子:来シーズンの目標は、実は今年でもう引退するか悩んでたのですが、今回の大会中止は、「あと1年やった方が良いよ」ってことだと思うのでまたもう一回優勝を目標に頑張ろうと思います。

将来のビジョンは、イケてるスキーヤーを増やすこと。自分のスキースクールでもう少し人を雇用できるようにして、夏も安定した仕事を提供してあげて、そこに呼び込みたい。それが理想かな。

八方を滑る春原優衣選手
春原選手

春原:来シーズンの目標はやっぱり優勝ですね。目標は叶えたいなと思います、そろそろ。将来のビジョンは、今は基礎スキーをやってますけど、いろんなジャンルのスキーにチャレンジして、その楽しさを今後の子たちにを伝えるような活動をしていけたらいいなと思います。

みなさんを目指して日々練習するスキーヤーに一言お願いします。

金子:楽しんで、スキーして、私になりたいならYOUTUBE見て下さい(笑)。上手くなりたいなら雪上に立つのが大事だと思います、毎日楽しくスキーしてください。

八方のウサギ平テラス屋上でインタビューを受ける笑顔の金子あゆみ選手
金子選手のYOUTUBEチャンネルはページ末のプロフィールから。
八方のウサギ平テラス屋上でインタビューを受ける笑顔の春原優衣選手

春原:上手くなりたいなら、いっぱい滑った方が良いですよね。いろんなことに挑戦して。基礎をやったり、バックカントリー、テレマークをやったり競技をやったりいろんな体験をしてスキーの幅を広げてください。ショートターンが上手くなりたいからショートターンだけ練習するとかじゃなくて、新雪に入ってみるとか、違うことに挑戦することで、乗り方のバランスも変わってくると思いますし。アプローチの仕方を変えてみることも大事だと思います。それは自分にも同じことが言えるかな。

金子あゆみ選手、春原優衣選手、ありがとうございました!

金子選手・春原選手着用のスキーウェアはこちら

<プロフィール>

金子あゆみ
奥只見丸山スキークラブ
1987年12月22日生まれ

2019年 全日本スキー技術選手権大会女子総合 2位
SAJナショナルデモンストレーター

YOUTUBEチャンネル

<プロフィール>

春原優衣
小賀坂スキークラブ
1987年9月8日生まれ

2019年 全日本スキー技術選手権大会女子総合 3位
SAJナショナルデモンストレーター

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