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2020年3月19日

ママでも活躍!過酷なトライアスロン競技を勝ち抜くメンタル力とは?

スイストライアスロン代表ニコラ・スピリグ選手
スイストライアスロンの選手として活躍中の二コラ・スピリグ選手(Nicola Spirig)。彼女は3児の母であり、第三子は2019年4月に出産したばかりです。ハードなトライアスロン競技の中、出産の12週間後には本格的にレースに復帰し、WTS(World Triathlon Series)ハンブルクで見事8位に入賞しました。そんな、ママでも活躍する二コラ選手の強さの秘訣はどこにあるのか、伺ってみました。
(ライター|デサント編集部、カメラマン|Kirsten Stenzel Maurer)

アスリート生活の中で、一番苦労したことは何ですか。

やはり、怪我をしたときが一番苦労しました。ストレス症状が出たり、足を故障することもありました。リオオリンピック前に手を骨折していたのですが、そういう時は目標に向かって前向きな気持ちになれませんでした。やりたくても、完全に回復するまでかなりの時間がかかります。

オフの期間ではないので、気持ちもナーバスになり、メンタル的にも辛かったです。でも、アスリートにとって常にレースや競技のことだけを考えるのではなく、他のことを考える時間があっても良いと思っています。例えば、家族との時間を有意義に過ごすことです。私にはスポーツだけでなく、日常生活があるのです。

トライアスロン競技に打ち込んでいる方に向けて、何かトレーニングのアドバイスはありますか。

可能であれば、一度に長いトレーニングをするのではなく、一週間の中で数回に分けてトレーニングすることをお勧めします。プロだけでなく、アマチュアの方にも良いと思うのが、ペースを変えてインターバルトレーニングをすることが一番効果的だと思います。

例えば、2分走って、1分歩いて、また2分走る。競技を長く続けている方は4分間速いぺースで走ったあと、30秒ゆっくり走るという感じです。こうすることで、トレーニングに面白味(おもしろみ)が出て、徐々に体がハードなトレーニングに慣れてきます。

スイストライアスロン代表ニコラ・スピリグ選手

日々、どうやってモチベーションを高めていますか。

私はスポーツをすることや動くことが大好きです。いつも何かをしているのが好きでアクティブでいたいタイプなので、モチベーションを無理にあげる必要はありませんでした。一方で、厳しいトレーングを乗り越えるには、大きな目標を持つことがモチベーションアップに繋がっています。

重要な大会前は気持ちも高まるため、辛いトレーニングも取り組みやすくなります。なぜなら、そのトレーニングの目的が明確で、毎日何のためにトレーニングを積んでいるのか、はっきりと分かっているからです。ゴール設定をすることが私のモチベーションであり、チャレンジです。

過去を振り返って、10代の二コラ選手はどういった子供時代でしたか。

ちょうど21年前のローザンヌでの大会の写真を見つけたので、思わず笑ってしまいました。

当時、16歳で初めてのジュニア世界チャンピオンシップに参加しました。その当時からスポーツがずっと好きでした。トライアスロンだけではなく、バスケットボールやスキー、スノーボードなどもしていました。私の両親は二人とも体育教師で、日曜日にはいつも体育館に行きトランポリンをしたりして、活発な子供でした。私はスポーツに夢中だったので、同世代の友達が思春期で悩む中、私は明るい子供時代を過ごしていたと思います。

スイストライアスロン代表ニコラ・スピリグ選手

育児と仕事のバランスに苦労するお母さんたちに、何かメッセージを頂けますか。

私にとっても、育児と仕事のバランスを上手に調整することは、とても大変です…。競技生活を続けていると、育児をする時間は十分にありません。本来は子供達と一日を一緒に過ごし、仕事も充実させながら、トレーニングをしたいです。

忙しい生活を送るお母さんたちに伝えたいことは、子供や家族との時間を最優先することは良いことですし、そうであるべきだと思います。

加えて、良いお母さんになるには女性として野心や夢を満たす何か別のことを持つことも大切かもしれません。ずっと子供一緒にいれないこともあるかもしれませんが、お母さん自身が幸せで、子供といれる時間に感謝していれば、そういった親の方が私は良いと思います。

要するに、すべてのお母さんが自分自身のWORKとLIFEのバランスを見つける必要があると思います。

スイストライアスロン代表ニコラ・スピリグ選手

”Design that moves"というデサントのタグラインがありますが、二コラ選手をmoveするもの(動かすもの)は何ですか。

難しい質問ですね!私は自分を奮い立たすために、動機づけをすることを考えます。なぜなら、アクティブ(活発的)に動くことで、その後気分が良くなるからです。

また、素敵なウェア着たりすると、もっと楽しくなりますね。アマチュアで活躍する選手を見るのも面白くて、みんな自分達のトライアスロンで使用するバイクやスーツをとても誇りに思っています。素敵な商品には他とは違う価値があり。大きな役割を果たしていると思います。

私たちとの長年にわたるトライスーツの開発において、特に重要視した機能やデザインは何ですか。

今年ローザンヌで受け取ったトライスーツは快適でとても気に入っています。サイズも自分にぴったりだと思います。この先、遮熱の研究など深くできたら、もっとおもしろいものになると思っています。

スイストライアスロン・レプリカウェア

<プロフィール>

スイストライアスロン所属
二コラ・スピリグ選手(Nicola Spirig)
1982年 2月7日生まれ

【主な戦績】
2012年 ロンドンオリンピック 個人 優勝
2016年 リオデジャネイロオリンピック 個人 準優勝
2018年 ETU トライアスロンヨーロッパチャンピオンシップ 個人 優勝
2018年 ITU トライアスロンワールドカップ ローザンヌ 個人 優勝

ニコラスピリグ選手オフィシャルサイト

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