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2019年10月24日

これを読むと欲しくなるはず!
「デサントゴルフ」のこだわりポイント3つ

ゴルフプレーヤーであれば、ギアとともにこだわりたいのがゴルフウエア。機能性・デザインともに「他の人とは差をつけたい」という方にお勧めしたいブランドが、「デサントゴルフ」です。デサントで扱っているゴルフブランドの中でも比較的高価格帯ですが、価格が高いのにはワケがあります。今回は、そんなデサントゴルフならではのこだわりと、最旬のメンズコーディネートを、デサントゴルフデザインディレクターの佐藤英則さんに伺いました。

デサントゴルフが他ブランドよりも高い3つの理由

デサントゴルフは、デサントが扱っているゴルフブランドの中でも比較的高価格帯のブランドです。ここでは、機能性、デザイン、パターンの3つの観点から、それぞれのこだわりについてご紹介します。

機能性のこだわり

 スポーツウエアを選ぶ際に、機能性、デザイン性など、さまざまな観点があると思いますが、デサントゴルフが他社とは圧倒的に異なるのが「機能性」です。まずご紹介したいのは、この秋に発売するヒートナビカシミアセーター。「g-arc(ジーアーク)」コレクションの商品です。

先端技術を駆使したg-arc(ジーアーク)コレクションのカシミアセーター

セーターは素材の性質上、毛玉ができやすいです。そこで、このカシミアセーターでは、摩擦の多い脇の部分はヒートナビ100%のストレッチ素材に切り替えることで、毛玉ができにくくしています。また脇は汗をかきやすいので、蒸れを軽減するために、エアホール(通気穴)を設けるなど、プレーヤーの快適性を高めています。

脇の部分は毛玉ができにくいように素材の切り替えと、通気穴が施されている

実は、これらの工夫は、何十年も前に、当社の先人たちがスキーウエア開発のために考えたものがベースになっています。プレーヤーのことを第一に考えた機能性があるからこそ、他社には真似できない独自のモノ作りができると自負しています。
前面だけでなく、背面も見ていただきたいです。編地をよく見ると、左右で網目が異なるのがお分かりいただけると思います。

カシミアセーターの背面。左右の網目が異なっている

なぜこのような編地になっているかというと、スイングの動きを徹底的に分析し、体の伸縮に合わせて、ウエアの各部分の特性に合わせ、伸縮性も変えているからなのです。左肩の甲骨部分と右肩の編地を変えることで、よりスイングの動きに配慮した作りにしています。こちらのシャツも背面を見ていただくと、左右のデザインの切り替えに差がありますよね。セーターと同様に、スイングの動きに合わせて部分的に伸縮性を変えているからです。

左の肩甲骨部分の半円のような部分は、地の生地を溶かし、伸縮性に差を出している

ユニークなデザインは、デザイン先行ではなく、機能を追求した結果なのです。また、通常は切り替えのある部分も、肌当たりに配慮して、縫うのではなく超音波によって接着し、継ぎ目を無くしています。

シャツの背面。背骨部分は超音波で接着しているため、縫い目がない

スーツのジャケットをイメージしていただくと分かるかと思いますが、一般的には背骨のラインに沿って切り替えが入っていますよね。着用したときのシルエットをきれいに見せるためです。しかし、ゴルフウエアでは、肌当たりへの配慮から切り替えを入れたくない。これらを両立するために、「スーパーソニック(超音波)」で接着する技術を使って仕上げています。フィット感を出しながらも、生地を重ねることなく接着できました。この技術は、スイムウエアに使われることはありますが、ゴルフウエアで使うブランドはほとんど見たことがありません。

スイング時の構えに合わせて、ひざ部分が屈折した形状になっている

トップスだけではなく、パンツにもスキーウエアの技術を生かしています。
スキーウエアのパンツは、滑降する際の足の屈曲に合わせた形状になっています。このパンツはそれを応用して、ゴルフでスイングの構えをする際のひざの屈曲に合わせました。腰回りの裏面に付いている、トップスが出るのを防ぐ滑り止めも、スキーウエアから学んだものを生かしています。

腰回りについている滑り止めも、スキーウエアの技術を生かしている

また、このパンツには耐久撥水加工を施しました。レインウエアではないので、強い雨の際にはレインウエアを着用していただきたいですが、裏地にラミネート加工をしており、濡れたベンチやカートに座っても染み込みません。急な雨天にも対応できます。

このように、かつてスキーウエアで培ってきた先人の技術を応用しながら、最先端の技術を駆使することで、他社には真似できないモノ作りをしています。

「g-arc(ジーアーク)」というコレクション名について、「g(ジー)」はゴルフのG、「arc(アーク)」とは英語で円弧を意味し、スイングする際の軌道、との意味も込められています。スイングのストレスにならないウエア作りを心掛けています。

デザインのこだわり

ゴルフの動きに支障が出る余分なものは極力省いて、機能性を最大限発揮できるような作りにした結果として、デザインが生まれています。この、「不要なものはできるだけそぎ落とす」という考えは、当社のモノ作りのベースでもあります。先ほどご紹介したTシャツも、ユニークなデザインは、デザイン先行ではなく、機能を追求した結果なのです。また、現代のゴルフファッションのトレンドは、比較的装飾的な傾向があります。そんな中だからこそ、シンプルなデザインを求めている方もいるのではないかと考え、そのニーズに合わせたスタイリッシュなデザインで展開しています。g-arc(ジーアーク)はメンズ展開のみ。一方でレディースのコレクションでは、スワロフスキー社とのコラボレーションなど、さまざまな試みを行っています。

パターンのこだわり

プロゴルファーから意見を聞く中で多いのが、「ここ一番の集中すべきときに、ウエアのもたつきなどが気になってしまうことがある」といったお悩みです。かつて、ゴルフウエアはオーバーサイズのダボっとしたウエアがトレンドでした。しかし、こうしたもたつきが生じることや、デサントゴルフとしてはシンプルでスタイリッシュなシルエットを目指していることから、当社で扱っているゴルフブランドの中でも、細身で作っています。プレーヤーたちには、「プレー中もカッコよく、美しく見せたい」という気持ちがあると思います。プロゴルファーやユーザーの声を聞き、シルエットのほかにも透け感や脇部分の汗染みが目立たないようにしたり、素材の伸縮性など、それぞれについて必要な部分と不要な部分とを吟味して、改良に取り組んできました。フィット感がありながらも、こうした意見を反映することで品質を高めています。

デサントゴルフ 再デビューのきっかけ

デサントゴルフは、1994年に誕生し2003年に一度休止していましたが、2015年に再開したブランドです。現在のデサントゴルフは、再開前のとはコンセプトから全く異なります。以前は、アメリカンゴルフのトレンドやスタイルなども取り入れたものでしたが、「日本が開発した技術を切り口に、再出発したい」という思いで再開しました。現在のゴルフウエアは装飾的なものがトレンドですが、そうした流れに迎合することなく、「プレーにストレスがないウエア」という部分をブラさずにモノ作りをしていくことが、デサントらしさを表現することだと考えています。

佐藤デザインディレクターおすすめ 秋のコーディネート

秋口に向けておすすめのコーディネートがこちら。カーキのパンツに、ビビッドなオレンジのベストを組み合わせました。

スラックス

パンツは、おしりや太もも部分はゆとりがあるのですが、足首に向けて細身のシルエットになっており、トレンドのシルエットですので若い方にもぜひ履いていただきたいです。ベルト部分の裏面は滑り止めが付いていてウエアが出にくくしています。伸縮方向も前身はタテ、後ろはヨコに設計することで動きやすさを実現しました。これまでは、モノトーンがほとんどで、カジュアルな印象のあるカーキのものは作ってこなかったのですが、今季初めてカーキを投入しています。

ダウンベスト

独自開発のダウンベストです。ダウンは、ふくらみが出てしまうとスイングに支障が生じてしまうので、極力すっきりしたコンパクトな形状になるように設計しています。
また、保温性を保ちながら空気の流れを確保するために、ダウンを入れているところと入れないところを作り、このようなデコボコした表面になっています。熱で圧着しているので、ダウンが吹き出してしまうこともありません。

デサントブランドだからこそ実現できる、機能性やデザインなどについてご紹介しました。「こんな工夫があったんだ!」という驚きや発見も多かったのでは? デサントゴルフならではのデザインは機能性と不可分の関係にあり、独自色を生み出しているといえます。秋のコーディネートも参考に、他とはひと味違うゴルフウエアでより快適にプレーしましょう。

今回ご紹介した商品はこちら!!

 

<プロフィール>

デサントジャパン株式会社
第2部門
ゴルフマーケティング2部
MD2課
デザインディレクター
佐藤英則

ルコックゴルフで20年間デザインに携わった後、2015年からはデサントゴルフでデザインディレクターを務める。

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