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2019年07月04日

GORE-TEXって何がすごいの?
素材の原料や意外と知らない種類と選び方まで、
日本ゴア社に聞きました!

防水素材と言えば?スポーツやアウトドア好きなら一番に名前が挙がるのが「GORE-TEX(ゴアテックス)」ではないでしょうか。もはや、防水アイテムの代名詞。けれど、一体それが何から出来ていてどういう構造なのか、実はよく知らないという人が多いのではないでしょうか。いざ、ウエアを買おうとした時に何をどんな風に選べば良いのでしょうか。GORE-TEX素材が水を防ぐ仕組みや、シーンに合わせたGORE-TEX ウエアの選び方について、日本ゴア社 の小木曽さんと、アメリカ生まれのアウトドアブランドマーモットのSP担当者の齋藤さんにお話を伺いました。

今回紹介する商品はこちら!!

防水素材と言えば「GORE-TEX」をイメージする人が多いと思うのですが、そもそも、GORE-TEX ファブリクスとはどういう素材なのでしょうか。

小木曽:GORE-TEX ファブリクスはアメリカで生まれた防水耐久性・透湿性・防風性を兼ね備えた素材で、アウターや靴などに採用されています。

GORE-TEX ファブリクスは、GORE-TEX メンブレンという内部に微細な孔(あな)を無数にもつ膜のような素材に表地や裏地を貼り合わせたものです。表地と裏地との組み合わせで様々な生地を作ることができます。

GORE-TEXメンブレン

そのGORE-TEX メンブレンというのは、何から出来ているのでしょうか?

小木曽:天然鉱石のホタル石を原料にした、ePTFEというフッ素樹脂からできています。フッ素樹脂を薄い膜状に加工してGORE-TEX メンブレンが作られます。

ホタル石

水を通さないのに蒸れない「防水透湿」という機能はどういう構造でしょうか。

小木曽:GORE-TEX メンブレンの孔は、水滴が通過できないほど小さく、水蒸気の分子よりは大きいのです。それによって、GORE-TEX ウエアは、メンブレンが雨などの水の侵入を防ぐと同時に、汗による水蒸気を放出するため蒸れにくく快適な環境を維持することができます。

【【実験】コップにビニール(左)とGORE-TEX メンブレン(右)をかけ、お湯を注いだ。水蒸気を通すメンブレンの方はコップが曇っているのがわかる。

齋藤:やはりアウトドアの環境では汗をかいた時に蒸気を逃がさないと汗冷えに繋がることもあります。ただ防水するだけでなく、透湿性もウエアとしてはとても大事なことだと思います。防風性もありますよね。

小木曽:風というのは、空気の流れの“かたまり”が体に当たって風や風による寒さを感じるのですが、GORE-TEX メンブレンは立体的なくもの巣のような構造なっているので、風が散ることで体に当たる風を防ぐという仕組みです。GORE-TEX メンブレンに使われているフッ素樹脂の素材は他分野にも応用されていてファブリクスだけでなくスマートフォンの防水フィルムなどの工業での利用や医療の分野にも使用されています。

GORE-TEX メンブレンの顕微鏡写真

齋藤:マーモットで初めて使われたのは実はウエアではなく、シュラフだと言われています!レインウエアだけでなく、帽子などのアイテムにもGORE-TEX ファブリクスを採用しています。

GORE-TEX ファブリクスの構造には種類があるんでしょうか。

小木曽:最も主流なタイプは3層(3レイヤー)です。GORE-TEX ウエアの生地は、先ほどもご説明したように、GORE-TEX メンブレンに生地を貼り合わせて作られています。この組み合わせによって、幾つものファブリクスの種類を作ることができます。GORE-TEX ウエアには大きく分けて3つのクラスがあります。

・3層タイプ
メンブレンの両側に生地を貼ったもの(表生地+GORE-TEX メンブレン +裏生地)
用途や製品によって異なるが非常に丈夫で、裏生地があるので肌触りがよい。

・2層タイプ
メンブレンに表生地を貼ったもので、裏地は貼り合わせず独立している(表生地+メンブレン)
3層よりも1枚生地(裏地)が少ないために柔らかく、動きやすく透湿性を重視したもの
裏地は離れているため、その中にインサレーションを入れるタイプもある。空気の層ができるため保温性を高めることや、メッシュなどの裏地を組み合わせることも可能。

・GORE-TEX パックライト® プロダクトテクノロジー
メンブレンに表生地を貼り、裏地をつけず、裏面にコーティングを施したもの(表生地+メンブレン+コーティング)
軽量でコンパクトに折りたためる携行性もあり、透湿性が高い。

齋藤:マーモットでは、それぞれの種類を採用したウエアを展開しています。アクティビティやシーンに合わせて自分に合ったものを選んでいただくと良いと思います。

一言に「防水ウエア」といっても、ただ水を防ぐだけでなくGORE-TEX メンブレンそのものに透湿性や防風性という優れた機能があり、さらに、ゴア社がメンブレンにあらゆる表地や裏地を貼り合わせて様々な生地を製造しています。その後メーカーが使用する様々なシーンの用途に適したGORE-TEX ファブリクスを選択し、高機能なウエアが出来上がっているのです。ウエア選びでは、もちろん見た目も大事。でもそれ以上に、ウエアそれぞれの用途を理解することでより快適にアクティビティを楽しむことができるはず!

<プロフィール>

日本ゴア株式会社
ファブリクス・ディビジョン GORE-TEX ブランド PR
小木曽 晃子

<プロフィール>

デサントジャパン株式会社
第1部門 アウトドア営業部 アウトドアMD課
齋藤 淳

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