MOVESPORT magazine Rikako Yagi – VOL.1

2023.10.27

人間なんだし失敗もする。
少しポジティブに
なってきました

スポーツウェアに求められる動きやすさや快適性を保ちながら、街でも洗練された人に見えるデザインを兼ね備えた「MOVESPORT」。いま輝きを放つItなアイコンとともにお届けするWEBマガジンに登場してくれたのは、話題作への出演が続く八木莉可子さん。幼い頃から「身体を動かすことが好き」という彼女の部活動の話など、八木さんの内側へ迫りました。

Q1. ハンサムなカラーリングのコーデを着てもらいましたが、どうでしたか?

A1. それぞれのアイテムはスポーティで動きやすいのに、コーディネートされた全身の雰囲気がとてもスタイリッシュで、パッと見て「カッコいい」と思えるルックでした。自分でスポーツウェアを選ぶときも、身体がどう動いているかを目で見て理解したいので、今日のようなキレイなシルエットの服を選ぶことが多いです。

Q2. 幼い頃からいろいろな運動をされてますよね。

A2. 小学校1年生から6年間は新体操を。はっきりとは覚えていないのですが、友達が習っていて発表会を見に行った際に「素敵だな」と感じて「私もやりたい!」と言って始めたんです。中学校ではテニス部に入りました。最初はバドミントン部に入ろうと思ったのですが、いろいろな部活を体験していくなかでテニスに惹かれて。

Q3. 実際にやってみるとどうでしたか?

A3. 炎天下のなかでも毎日練習があるし、当時は大変だな…と思っていました。すごく厳しい、というわけでもなかったのですが、朝練もあるし、土日も練習がある部活で。冬の朝練のあとは手がかじかんでしまって、着替える時に制服のボタンが閉められないんです。だけどあのキツイながらも友達とキャーキャー言いながらやっていた時間が青春だったなと思います。

Q4. 今でも日常的に身体は動かしていますか?

A4. 身体を動かすことが好きなので、大学の授業で体育を選択しています。90分もあるので結構疲れるんですよ(笑)。それと、お仕事や学校の時間が空いたらピラティスに通うようにしています。

Q5. ピラティスのどんな部分に魅力を感じていますか?

A5. 知人に「疲れている時こそピラティスをすると心身ともにリフレッシュできるよ」とオススメをしてもらって始めました。実際にやってみると、呼吸を意識したり、背筋が伸びて姿勢がよくなったり、そういう効果が得られるところがいいなと思って通っています。

Q6. 今日着ていただいた服は秋物だったのですが、八木さんの秋の思い出を教えてください。

A6. 空を見上げて一番気持ちのいい季節ですよね。通学の時間に友達と話しながら、音楽を聴きながら、バスに乗りながら、ふと見上げたキレイな空が印象に残っています。あと、匂いが一番変わる季節ですよね。移ろいを感じられるのが秋だと思います。

Q7. 高校卒業と同時に上京をされて、ひとり暮らしをしながら俳優と大学生活を両立されていますが、大変だなと感じることは?

A7. お仕事の合間で大学のレポートをやらなければいけないこともあるので、大変だなと感じることも多いです。ただ私にとって大学はリフレッシュの場にもなっています。中学・高校のときも生徒会長とか実行委員とかなににでも手を挙げるタイプで。だからこそコロナ禍でオンライン授業が続いたときは「早く学校に行きたい!」と願っていました。

Q8. 高校生までを過ごした地元・滋賀は八木さんにとってどんなところですか?

A8. 難しいですね…。私にとって滋賀は友達や家族が暮らしていて、それだけで大好きな場所です。ただみなさんにオススメできる、という視点だと、滋賀は面積の1/6が琵琶湖で、1/2が森林と聞いたことがあります。さらに琵琶湖は世界で3番目に古い古代湖と考えられていて。人だけではないたくさんの生物が生きているのが好きなところです。

Q9. その場所を離れて今は東京で暮らしていますが、滋賀にいたころと変化したことはありますか?

A9. 高校生まではお仕事のたびに上京して、終われば地元に帰って学校に行くという生活で、自然と切り替えがしやすい環境でした。東京で生活をするようになると、お仕事に費やす時間も増えて幅も広がったのですが、一方でずっとオンの状態になってしまって、仕事とプラベートの区別がつかないような瞬間があったので、そこが変わったところでもあり、悩んだ部分でもありました。

Q10. その変化とはどのように向き合って解決してきましたか?

A10. オンとオフの区別がつかないことに悩むのではなく、自然体の自分を受け入れることができるようになってきたと思います。以前は思い通りにならない、うまくできないことに対して自分を責めることが多かったのですが、少しずつ許せるようになってきて。人間なんだし失敗もするか、って、ポジティブに捉えられるようになって、ありのままの自分で過ごせる時間が増えてきたなと感じています。

PHOTOGRAPHS: MEISA FUJISHIRO
MOVIE: TSUYOSHI HASEGAWA
STYLING: AYUMI HAMAMOTO
HAIR:TOMOKO SATO<mod’s hair>
MAKE-UP:NAO YOSHIDA
COOPERATION:SIGMA
TEXT: DAI IWAYA

PROFILE

八木莉可子

2001年生まれ。滋賀県出身。2015年のデビュー直後、ポカリスエットのCMに出演し話題を呼ぶ。昨年公開のNetflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』や、ヒロインを務めたNHK総合『おとなりに銀河』、10月からは日本テレビ系『アナザースカイ』のMCに抜擢されるなど、活躍は多岐にわたる。