2023.11.24
前回に続いてMOVESPORTのWEBマガジンに登場してくれたのは、話題のCM、ドラマへの出演が続き、10月からは人気番組のMCにも抜擢された八木莉可子さん。ダウンを着用しての撮影にちなんだ冬の思い出や、自分を解き放った経験についてお話してくれました。
A1. 暖かいだけではなく、街で着てもオシャレに見えるデザインで、シルエットもとても可愛いと思いました。私、結構寒いのに弱くて毎冬モコモコとしたアウターを着ているので、こんな素敵なダウンがあったらいいですよね。
A2. 撮影でしばらく北海道に滞在させていただいて、もうめちゃくちゃに寒いのでダウンを何枚も着込んでいました(笑)。だけど小さい頃からの夢だった雪のかまくらに入ることもできて、いま冬の思い出を聞かれたらこの作品と、撮影で経験した時間のことを答えます。
A3. ありがたいことに経験のない私にチャンスを与えてくださって、自分からすると目の前に現れた高い壁に、正面衝突でぶち当たっているような感覚です。とにかく無我夢中で、気がついたら現場で鼻血を出してまっていたこともあって(笑)。天才肌の人に憧れていたのですが、自分は正面衝突を繰り返して突破していくタイプなのかなあと、今では思います。
A4. しないです。相談や不安を打ち明けることで、相手にも新しい悩み事を作ってしまう気がして。それに自分のなかで消化していくことで、悩みや不安は立ち向かうエネルギーにもなるなと感じることが最近は増えてきました。
A5. ヒロインを演じた『おとなりに銀河』の撮影中は悩むことがたくさんありました。連続ドラマのヒロインは初めてで、毎日自分が出ずっぱりで、最初はすごく「しっかりしなくちゃ」と緊張していたんです。だけどそうすると、自分が自分でないように感じられて、演技も固くなってしまって。「こうしなきゃいけない」という固定観念の殻の中に閉じこもってしまっていました。
A6. そうなんです(笑)。だけど、それが3カ月続くと疲れも出てきて自分を取り繕えなくなってきて。あれこれ考える余裕もなくがむしゃらになってくると、どんどん自分の素の部分が出てきて。それでも現場のみなさんが温かく受け入れてくださったのを見て、「なんだ、ありのままでいいのか」とモヤモヤが吹っ切れました。フラットに物事を捉えられていた中学生のときの自分に近づいたような気がして、それが自分を解き放ったことかもしれません。
A7. 神社やお寺に行くのが好きなので、時間があるときに巡ってみたり…。あ、一番身近なリラックス方法は本屋さんに行くことです。大きい本屋さんを見つけるとワクワクします。フラッと入って小説をみたり、雑誌をみたり。気になった本を何冊か買ってカフェで読むのが最高に贅沢な時間です。
A8. 難しいですね…。私にとって滋賀は友達や家族が暮らしていて、それだけで大好きな場所です。ただみなさんにオススメできる、という視点だと、滋賀は面積の1/6が琵琶湖で、1/2が森林と聞いたことがあります。さらに琵琶湖は世界で3番目に古い古代湖と考えられていて。人だけではないたくさんの生物が生きているのが好きなところです。
A9. 高校生まではお仕事のたびに上京して、終われば地元に帰って学校に行くという生活で、自然と切り替えがしやすい環境でした。東京で生活をするようになると、お仕事に費やす時間も増えて幅も広がったのですが、一方でずっとオンの状態になってしまって、仕事とプラベートの区別がつかないような瞬間があったので、そこが変わったところでもあり、悩んだ部分でもありました。
A10. オンとオフの区別がつかないことに悩むのではなく、自然体の自分を受け入れることができるようになってきたと思います。以前は思い通りにならない、うまくできないことに対して自分を責めることが多かったのですが、少しずつ許せるようになってきて。人間なんだし失敗もするか、って、ポジティブに捉えられるようになって、ありのままの自分で過ごせる時間が増えてきたなと感じています。
2001年生まれ。滋賀県出身。2015年のデビュー直後、ポカリスエットのCMに出演し話題を呼ぶ。昨年公開のNetflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』や、ヒロインを務めたNHK総合『おとなりに銀河』、10月からは日本テレビ系『アナザースカイ』のMCに抜擢されるなど、活躍は多岐にわたる。