MOVESPORT magazine NOA – VOL.2

2023.09.22

ひとりひとりの声援に応えたい
常にその思いで
仕事をしています

前回に続いて登場してくれるのは、ソロアーティストとして世界中から注目を集めるNOAさん。パフォーマンスを最大限に引き出す機能性と、日常生活でも着用しやすいデザイン性を兼ね備えた「MOVESPORT」のウェアに身を包んだ彼に、渡韓のきっかけやYG練習生時代のリアルな生活、そして、アーティストとしての意識の変化について10の質問に答えてもらいました。

Q11. 今回は秋にふさわしい重ね着のコーデにトライしていただきました。いかがでしたか?

A11. スポーティなアイテムにシャツを挟むというコーデはこれまで経験がなかったので、すごく新鮮でしたしオシャレで可愛いなと思いました。それと、着心地がすごく良くて肌触りが涼しいことに驚きました。

Q12. 12歳で韓国に渡るという大きな決断を下したかと思うのですが、決意したきっかけは何でしたか?

A12. 9歳のときにBIGBANGさんを見て、この人たちみたいになりたいと思ったことです。カッコいい、とか、なんとなく好き、で終わらずに心の底から憧れてしまったんです。今の自分の年齢でBIGBANGさんを知ったとしても、色々なことを考えてしまって行動できなかったかもしれないですが、渡韓を決意した12歳のときは失うものもなくてすぐに決断することができました。

Q13. その決意が揺らぐような迷いや不安はなかったですか?

A13. ひとつもなかったですね。家族は色々なことで悩んでいたと思うんですけど、僕の前ではすぐに行こうと言って背中を押してくれました。

Q14. 実際にYGエンターテインメントの練習生になり、心境や目標の変化はありましたか?

A14. 最初に抱いていたのはBIGBANGさんのようなアーティストになりたいという漠然とした思いだけでした。でも、事務所に入ってみるとすでに作曲ができる人がいて。自分も刺激を受けて作曲を始めてみたり、海外アーティストのライブ映像や曲を聞いてみたり…。新たなインスピレーションを得るなかで、少しずつ自分のなかのアーティスト像が具体化していきました。横を見れば同じ目標に向かって努力している友達がいて、「一緒に頑張るぞ」という気持ちが強かったので、仲間の存在も大きな支えになったと思います。

Q15. 練習生のときにはどれくらいの時間をレッスンに費やしていましたか?

A15. 最初の頃はレッスンが1日に2〜3個くらいなんですけど、数年経つとそれが1日6〜7個に増えるんです。午前中には出勤するのですが、お昼や休憩時間を挟みつつ22時までスケジュールが組まれていて。そうすると、自主練習をする時間がほとんどないんです。22時から24時までの2時間が唯一の自由時間で、22時に帰る人もいればそこから残って練習する人もいて。僕はいつも最終まで残って練習をしてから帰っていました。そうやって時間を作らないと追いつけないと思っていたので。

Q16. 約11時間レッスンをした後、2時間自主練習する毎日。日々のレッスンへ向けて身体のコンディションをどのように保っていましたか?

A16. レッスンの中にジムクラスが組まれていて、そこで運動をすることが唯一身体を回復する方法になっていました。それと、週末に1日休みがあるのですが、そのときは必ず外に出ることも意識していました。練習室が地下にあったので、陽を浴びる時間が少なかったんです。休日に公園で遊んだりする時間が、貴重な息抜きになっていました。

Q17. ハードな練習生生活のなかで、メンタルケアのために習慣にしていたことはありますか?

A17. 何事も1人で抱え込まないようにはしていましたね。昔からなんでも話したがりな性格で、何かあると自分から話すタイプなんです。家に帰って母に話すときもあれば、一緒に練習していたチームの仲間に話をすることも。対話をするなかで、同じ悩みを抱えながらも努力を重ねている同世代の存在に気付かされて、自分ももっと頑張らなくちゃと思えたり、メンタル面でも仲間から学ぶことは多かったです。

Q18. 日本に帰ってきて変化したことはありますか?

A18. 韓国にいたときは毎日仲間と一緒に練習をして、作業部屋に入って曲を作るという生活だったのが、日本に戻ってきてからは1人で過ごす時間が多くなりました。帰ってきた当初は「今あの子がいたら質問できるのに…」と思うこともあったし、生活の変化は大きいなと感じます。

Q19. 韓国での生活を経て、なにかライフスタイルで影響は受けましたか?

A19. 韓国はカフェ文化が盛んで、オシャレなお店も沢山あるんですけど、店内が広くて長時間過ごせるカフェが多いんです。僕もパソコンを持っていってよく作業していました。でも、日本に戻ってきてからはゆっくりできるカフェを探すのが難しくて…。かなり苦戦しましたね(笑)。家で曲作りや作業をしているとどうしてもだらけてしまうので、できるだけカフェに行きたくて。「あのカフェが近所にあればな…」とつい考えてしまいます。

Q20. NOAさんは「ファンサービスが神!」という評判をよく聞きます。日々活動するにあたって意識していることはありますか?

A20. 本当ですか! ありがとうございます。今の時代はSNSがあるので、応援してくださるファンの皆さんをより身近に感じられることが多くて。皆さんが作ってくれた投稿や、「今日こんなことがあったけど、この曲を聴いたら頑張れた」というメッセージのひとつひとつがすごくうれしいですし、そういう声が力になっているんです。ライブでもファンの皆さんがボードやうちわを作ってくれたのですが、「何週間も前から準備して作ってくれたんだろうな」と思うとお返ししたいと思いますし、できる限りのリアクションはしたい。曲を書くときにも、皆さんの想いに応えていくことは1番大事にしています。

PHOTOGRAPHS: SASU TEI
MOVIE: TSUYOSHI HASEGAWA
STYLING: AYUMI HAMAMOTO
HAIR & MAKE-UP: TASUKA TOGASHI
TEXT: DAI IWAYA

PROFILE

NOA

2000年生まれ、東京都出身。作曲、作詞、ダンスの振付まで手掛けるトリリンガル(日本語・英語・韓国語)ソロアーティスト。12歳のときに韓国でスカウトされ、韓国大手事務所YGエンターテインメントの日本人初の練習生として韓国で生活し、2018年に帰国。2020年1月より本格的に音楽活動開始し、グローバルに注目を集める。