DESCENTE magazine Rihito Itagaki – VOL.2

2023.03.21

DESCENTE magazine

板垣李光人 VOL.2

DESCENTE magazine
Rihito Itagaki - VOL.2

板垣李光人が見つめる先

いつの時代もイノベーションを求め、「創造」と「挑戦」を積み重ねてきたデサントが、それぞれのフィールドで常に高みを目指し、挑戦し続ける人たちをフィーチャーするウェブマガジン。前回、役柄のためにジム通いを始めたと話してくれた俳優・板垣李光人さんに、彼らしいスポーツウェアの着こなしを紹介してもらいつつ、注目作に続々と出演し、躍進を遂げる理由をその内面から紐解きます。

スポーツウェアについて伺った前回の記事はこちらから

プレッシャーや緊張に打ち勝つ
「ええい、ままよ」の精神

前回、撮影を通じてスポーツウェアに対する意識が変わったと話されていました。パープルのアウターを主役にしたルックはいかがでしたか?

まず、色がとても綺麗ですよね。紫は、赤味が強いのか、青味が強いのか、微妙な差で使いやすさも変わってくると思いますが、このアウターはユニセックスで着られる、ちょうどいい色味。そして、インナーに着たベストも然り、ポケットが多いのもいいですね。後ろにも付いていたり、胸ポケットの横のファスナーを開けると、隠しポケットみたいな感じで収納できるスペースがあったり。自分が好む服は、日常着としての着やすさや機能がほぼ皆無だったりするので(笑)、デザイン性と機能面が両立されていて素敵だなと思いました。服には装飾的な意味もありますが、本来、我々人間が生きる上で必要なのはこういうことだと気づかされましたね。

板垣さんならどのように着こなしたいですか?

色の印象が強いアウターを生かして、今回のようにパープルのグラデーションやグレーで馴染ませて柔らかな雰囲気にしてみたり、逆にオールブラックのコーディネートにガツンとパープルを効かせてモードっぽく寄せるのも良さそう。フェスやアウトドアにも適していると思いますし、自分ならグランピングに行ってみたいですね。個人的には暑いより涼しいほうが好きなので、アウターを着て過ごすような季節に。

仕事では絶え間なく映画やドラマの現場が続く日々。スポーツ競技や社会生活にも共通するプレッシャーや緊張とはどのように向き合っていますか?

初めての人たちと初めての場所で初めてのことをする前はもちろん緊張しますけど、現場に入ってしまえばやるしかない。「ええい、ままよ」と身を任せ、いい作品作りにどれだけ貢献できるかだけ考え、目の前のことに集中するようにしています。

現在撮影中の大河ドラマ『どうする家康』では、徳川家康に仕えた稀代の美少年・井伊直政を演じるとあって大きな注目を集めていますね。

芝居でどうにかできる部分ならいいのですが、最初から設定としてビジュアル面を言われてしまうと、なかなかのプレッシャーでして(笑)。『どうする家康』ではアクションに挑戦していたり、女性をはべらせるようなシーンもあったり(笑)、一昨年に放送された『青天を衝け』の徳川昭武(民部公子)役とは180度違うイメージなので、大河ドラマをきっかけに僕を知ってくださる皆さんの反応が楽しみでもあります。

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変わっていくことを
変わらずにやっていきたい

演じる役ごとに新たな人物像を創造し、イメージを更新していく板垣さん。自分をアップデートし続けるために心がけていることはありますか?

成長するために何かをするとか、これと言って心がけていることは特になくて…。芝居は座学ではないので、現場で吸収するところが大きいと思うんです。監督をはじめ、共演者は素晴らしい方々ばかりなので、そこからいいものって自然と吸収できますし、僕自身、現場にいるのが楽しい。変わっていくことを変わらずにやっていく。これからも、いい意味で余計なことを考えず、変わることを恐れず挑戦していきたいですね。

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PHOTOGRAPHS: MEISA FUJISHIRO
MOVIE: TSUYOSHI HASEGAWA / MITSUHIRO KUBO
STYLING: SAORI UTSUMI
HAIR & MAKE-UP: MASAYOSHI OKUDAIRA
TEXT: KAORI SUTO

Mar 21, 2023

PROFILE

板垣李光人 Rihito Itagaki

2002年1月28日生まれ。個性の強い難役もこなす高い表現力で、今最も注目される若手俳優の一人。映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(2023 年3月3日公開予定)や大河ドラマ『どうする家康』(2023年NHK総合にて放送)にも出演予定。演技以外にも、NFTアート作品を販売するなど、表現者として活躍の場を広げている。
インスタグラム@itagakirihito_official

藤代冥砂 Meisa Fujishiro

1967年千葉県生まれ。女性、聖地、旅、自然をメインに、エンターテインメントとアートを横断した作品を発表。代表作『ライド ライド ライド』『もう、家に帰ろう』のほか、命をテーマに家族の肖像を収めた『NOW & THEN』(光文社)も話題に。写真家と併行して文筆活動も続け、数々の小説を出版している。

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