DESCENTE magazine Rihito Itagaki – VOL.1

2023.02.24

DESCENTE magazine

板垣李光人 VOL.1

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Rihito Itagaki - VOL.1

板垣李光人が選ぶスポーツウェア

世界のトップアスリートたちと共に、大舞台で最高のパフォーマンスを発揮できるウェア開発を行ってきたデサント。研ぎ澄まされた機能美を創造するデザイン哲学は、スポーツの領域にとどまらず、ファッション業界からも熱い視線を注がれています。今回、そんなブランドの価値観を体現するのが、既成概念にとらわれない唯一無二の存在として異彩を放つ俳優・板垣李光人さん。次世代ファッションアイコンとしても話題の彼に聞く、スポーツウェアについて。

自分を追い込んだ後の達成感や
心地いい脱力感を得られるのが運動ならでは

3月に公開を控える出演映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』では、主人公と同じ陸上部出身で恋のライバル役を演じる板垣李光人さん。ご自身は、普段、何かスポーツをしていますか?

実はスポーツとはあまり縁がなかったのですが、昨年、人生で初めてジムという場所に行ってみました。今後、体を動かす作品が想定されていたので、トレーニングを始めてみようかと。と言っても、筋肉ムキムキのボディになりたいわけではなく、持久力をつける体力面の向上を目指しています。

実際トレーニングをしてみてどうでした?

あと何回、何セットと回数を繰り返して追い込む筋トレは、きついながら終わった後の達成感がなんともいえないですね。いい意味で全身に力が入らなくなる脱力感も、普段あまり味わうことのない感覚で、運動ならではだと思いました。定期的に通うほどではないですけど、今でも、夜とか時間がある日はジムへ行きますね。習慣にしていければと思っています。

板垣さんが汗をかいている姿やトレーニングで弱音を吐くところがあまり想像できないのですが…。

確かに、自分ではあまり自覚していませんでしたが、つらくても表に出ないタイプみたいです。淡々とメニューをこなしているので、トレーナーさんに「全然つらそうにしないから、限界が分からない」と困惑されました(笑)。

ファッション好きの板垣さんだから、トレーニングウェア姿もおしゃれそうですね。

それが…ウェアに関しては無頓着で、とりあえず必要なものを買って着て行けばいいや、という感じでした。だから、こうして撮影で本格的なスポーツウェアに触れて、もう少しちゃんと選ぼうと思いましたね。スポーツウェアを変えることで、運動に対してのモチベーションが上がったり、動作も違ってくるんじゃないかなと。

板垣李光人さん着用アイテム一覧はこちら

普段着に落とし込めるファッション性。
スポーツウェアへの意識が変わった

実際に着用してみて、どうでしたか?

この日は近所を散歩するように、藤代さんと歩きながら撮影していたのですが、ジャケットが風を通さないおかげで寒さも気にならなくて。着心地の軽さもですが、何より、ディテールへのこだわりに感動しました。袖口の調整には面テープの代わりに、独自のプチプチベルト(ブロックフィットアジャスター)が施されていて、大事な服を引っ掛けて傷つけないように配慮されている。個人的にプチプチの感触がクセになり、撮影の合間や移動中にずっといじっていましたね(笑)。

スポーツウェアの見方も変わりました?

確実に変わりました。機能面を大事にしながら、削ぎ落とされたデザインでリアルクローズとしての着やすさも追求されている。スポーツウェアは運動する時かジムで着るものというイメージでしたが、ファッションアイテムとして普通に欲しいと思いましたね。

板垣李光人さん着用アイテム一覧はこちら

PHOTOGRAPHS: MEISA FUJISHIRO
STYLING: SAORI UTSUMI
HAIR & MAKE-UP: MASAYOSHI OKUDAIRA
TEXT: KAORI SUTO

Feb 24, 2023

PROFILE

板垣李光人 Rihito Itagaki

2002年1月28日生まれ。個性の強い難役もこなす高い表現力で、今最も注目される若手俳優の一人。映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(2023 年3月3日公開予定)や大河ドラマ『どうする家康』(2023年NHK総合にて放送)にも出演予定。演技以外にも、NFTアート作品を販売するなど、表現者として活躍の場を広げている。
インスタグラム@itagakirihito_official

藤代冥砂 Meisa Fujishiro

1967年千葉県生まれ。女性、聖地、旅、自然をメインに、エンターテインメントとアートを横断した作品を発表。代表作『ライド ライド ライド』『もう、家に帰ろう』のほか、命をテーマに家族の肖像を収めた『NOW & THEN』(光文社)も話題に。写真家と併行して文筆活動も続け、数々の小説を出版している。

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